救命救急センターへの就職や転職を考えている、看護学生さんや看護師さんがいると思いますが、漠然と救急で働きたいと就職しても、思っていたのとは違うとなり、すぐに辞めてしまう人がいます。
救急で活躍したい、フライトナースになりたい、ドクターカーになりたい、DMAT隊員になりたい、といろんな目標があると思いますが、そのための病院選びに関するお話をします。
簡単な概要
全国の救命救急センター設置状況は以下の通り。
高度救命救急センターは46施設。
地域救命救急センターは17施設。
ドクターヘリ運用施設は56施設。
1次救急
軽症かつ緊急性が低く、入院治療の必要のない帰宅可能な患者に対する救急医療。
必要に応じて二次救急以上の適切な医療機関に案内するケースもある。
2次救急
手術や入院が必要な重症患者に対する救急医療。
24時間365日体制で救急感はの受け入れを行っている。
3次救急
二次救急では対応できない重篤患者の受け入れ、より高度な救命救急医療を提供。
1次から3次すべて受け入れている市中病院
このような病院では救急車での2-3次相当の患者を受け入れつつ、救急患者のウォークイン受診も受け入れています。
救急患者の受け入れ数が多く、重症だけではなく軽症患者も多く来院するので非常に多忙です。
しかし、重症な患者の対応における幅広い知識や手技を身につけることが可能です。
またかなりの数ののウォークイン患者が来院するため、トリアージをする看護師の責任は大きくなります。一見元気そうに見えても、実はかなり重篤な疾患を患ってしたこともありました。
看護師のトリアージスキルはかなり身に付きます。
3次+ハイブリッドER
高度救命救急センターでは、3次相当の超重症患者を受け入れ、そして救急外来でCT撮影、ダメージコントロール手術、カテーテル治療を行っている施設があります。
このような施設では、救急看護師が患者の初期対応から手術、カテーテル治療まで介助を行っているところがあり、看護師には救急での初期対応の知識だけでなく、手術やカテーテル治療など高度な知識や技術が求められます。
まずは見に行こう
以上で挙げたような施設は一例に過ぎません。
救急外来だけでなく、看護師がEICUや救急病棟とローテーションしている施設も多くあります。
病棟とローテすることで、基本的なケアの技術を身につけることができたり、EICUでは重症患者の管理も行い高い知識を身につけることができます。
救命救急センターと一概に言っても、施設によって働き方や特徴が全然違います。
必ず一度は見に行って決めることをお勧めします。